撮影のセオリー

1.望遠は使わない

 常に広角で撮るように心がけましょう。
 望遠にすると画面が暗くなり絞りが開放されピントが合いにくくなる。特にビデオの場合、暗い映像はアンプにて無理矢理増幅するのでS/N比が悪くなる。
 手ブレが激しくなり、非常に見苦しくなる。(三脚が必要、ただ海の中に三脚まで持っていく人はいないと思うが・・・)
 う〜ん、いい事ないですねえ。
 被写体を大きく撮りたいのなら、こちらから近づくのが原則、人の場合はカメラの前に来てもらうのがベスト
 これ以上近づけない状態になってからズーム(望遠)を使用するよう心がけましょう。
 ズームの使用後、スタンバイ状態時に広角にする癖をつけましょう。
 
 

2.カメラをしっかり固定する

 波や水圧で結構揺れるので、できる限り両手でしっかり持ちましょう。
 根などの岩場のマクロ系は体とカメラを固定する必要があり結構難しいです。
 

2−1.息ごらえが必要

 はっきり言ってダイビングの御法度の行為ですが、撮影中は息を止めておく方が良いです。
 自分で吐いた息でカメラがぐらぐら揺れるし、魚も逃げる、あまりいい事はないです。
 但し、危険なダイビングになる可能性が高くなる(講習を受けた人は分かりますよね)ので無理しない程度でお願いします。
 

2−2.中性浮力をしっかりとる

 手足を動かすとカメラも動き、非常に見苦しくなるのは当然です。
 フィンは動かさない、肺、BCDのエアー調整のみで行うホバーリング技術を取得しよう。
 中性浮力がとれない場合、BCDのエアーを抜き、肺の空気は半分ぐらいにして(息は止めたまま)、地べたに体を固定して撮りましょう。
 
 

3.一方通行を意識する

 常にズーム、パーン(カメラを左右に降る)等、一方通行のみ
 もしこの行為を守らないと、くどくなる。(同じギャグを何度も聞くのと同じ)
 しては行けない行為の例
  (1)広角→望遠→再び広角
  (2)正面→左へ振る→右に振って正面へ
 
 

4.とにかく撮りまくる

 何もしないと始まりません。
 まずは慣れるまで陸上でビデオ撮影の基本を覚えてください。
 撮りっぱなしはいけません。必ず撮影した映像を何度も見て下さい。粗が見えてくる筈です。そしてどうすれば良いか考える事です。
 水中では更に陸上よりカメラをいかに固定するかが難しくなる事を理解しておいて下さい。
 
 

5.目的を持つ

 ダラダラ撮っていても進歩は望めません。撮る前にテーマを決めるのもいいかもしれませんね。
 もし、編集等して人に見せるなら、「いつ」「どこで」「誰が」「何をした」、この要素は必要不可欠なものと考えています。
 
 


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